増田 陽一 からのメッセージ
---自然と人間の照応---  私の作品は、植物の花や葉、果実、種の芽生え・・・などを連想させる形の組み合わせで、いずれも描写ではなく、抽象的な方法で、生命の作り出した原型ともいうべき有機的な形の構成です。全体を均一に覆う同心円の、重なるところに現れる干渉縞(モワレ)は、形態のなかでヴォリュームを暗示したり、逆に平面化したり空間の中で心理的な関心の方向や画面構成上の動きを示したりする作用があります。また、人工的に得られた葉脈であり翅脈であります。そして抽象的なシステムで描写に依らずに自然的な印象を得たいと思います。
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